こんにちは。
Illustrator・Photoshopと並んでデザインに携わるクリエイターの必須ツールの1つとも言える「Adobe InDesign」。
デジタルマガジン、電子書籍、ポスターの高品質なページレイアウトに欠かせないツールですが、利用にあたり初期投資のみで追加課金の必要ない買い切り版を求める人も多いようです。
今回は、InDesignを利用するにはどこで購入すればいいのか、買い切り版とサブスク版について解説します。
忙しい方向け
- 正規品で買い切り版の販売は終了している
- 一部ネットで出回っている非正規の買い切り版に注意
- サブスク版でも長期的に見るとお得
- InDesign以外に複数ソフトを購入するなら「コンプリートプラン」が安い
- 類似の買い切りソフトAffinity Publisherが使用用途よっては代替になるかも
現在は正規品で「買い切り版」は存在しない
Adobeのクリエイティブのソフトウェアは、Adobe Creative Suite(CS)シリーズはAdobe Creative Cloud(CC)シリーズへとブランド名が変更されて以降、ソブスクリプションに全て移行したので、買い切り版は販売終了となりました。
そのため、現在利用にあたり購入が可能なのは、月額制のサブスク版のみとなります。
▼ Adobe InDesign公式はこちら
非正規の買い切り版の購入は権利侵害となる
数年前までは最新版の利用は強制ではなく、必要に応じてアップデートができました。しかし、2019年5月10日から規約が変更されAdobeが認めている最新版以外の利用ができなくなり、他のソフトウェアとの互換性も無くなっています。
現在では旧CS版のAdobeが認定していないバージョンを使用した場合、第三者から権利侵害を主張される可能性もあるため、一部ネットで出回っている買い切り版(非正規品)を購入することのないように注意しましょう。
「サブスク版」の購入の方が結果的にお得
毎月の支払いを考えると単体で2,728 円/月(税込)は高く感じるかもしれませんが、サブスク版のメリットを考えると買い切り版を買うよりも最終的にはお得になります。
アップデート無料
InDesignですが、ソフトウェアのアップデート時に追加料金を支払う必要はありません。
無料で常に最新版のソフトウェアを利用することが可能なため、継続利用を考えた際にはアップデートができない買い切り版で最新版を繰り返し買い直すよりもずっと安く済みます。
複数端末にインストール可能
買い切り版がインストールした端末のみでしか利用できないのに対し、サブスク版は1ライセンスで2台のデバイスまで利用が可能になります。
1契約で複数ライセンスに対応
デバイスだけでなくOSも複数利用可能なのがサブスク版の便利なところでもあります。仕事用PCはWindows、プライベートはMacを利用するという場合でも、1契約のみで済むため買い分けも必要ありません。
そもそも、正規品以外からの購入は不可ですが、上記の観点からもこの先継続して利用を考えた場合はサブスク版の方がお得という訳です。
InDesignをサブスク版で安く購入するには?
公式サイトやAmazonなどの販売店から、InDesign単体プランやコンプリートプランで購入することが可能です。
InDesignだけを利用する場合は、単体プランがお得ですが、多くの場合はIllustrator・Photoshopなど他のソフトと併用して利用されるでしょう。その場合コンプリートプランの購入がお得です。
InDesignを格安に購入する方法については以下の記事で詳しくまとめています。
買い切りで使える類似ソフト - Affinityって?
Adobe製品と類似の機能を備え、かつライセンスを買い切りで購入できる「Affinity」というソフトウェアシリーズがあります。
▼製品と類似機能一覧
機能 | Adobe | Affinity |
画像編集 | Photoshop | Affinity Photo |
ベクターイメージ編集 | Illustrator | Affinity Designer |
DTP | InDesign | Affinity Publisher |
InDesignの代替となるAffinity Publisherは買い切りの通常価格で7,000円。以降アップデートは無料となるためInDesignの月額サブスク制よりも格段に安く費用を抑えられます。
どちらが良いという比較は本記事では言及しませんが、Adobeとの差分としては大きく以下が挙げられます。
- 縦書き対応なし
- 日本式トンボができない
- 印刷会社での受付不可
- セット購入ができない(ソフトウェアごとの単体購入のみ)
- ライセンス認証や使用OS/端末は1つの制限あり
- Adobeとの互換性が不完全
現状、Adobe製品がクリエイティブソフトウェアのスタンダードで利用者数も多く、サポートも充実しており、Adobeの豊富な他サービスとの連携という利点が大きいと言えるでしょう。
レイアウトのみ個人の趣味の範囲で行う、というような方には、買い切りで最低限の機能を格安で利用できるためお得な選択肢かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サブスク制のAdobe製品を複数利用しようと思うとどうしてもコストが高いと感じるかもしれません。
しかし、安く購入できる方法で工夫するなど、自分にあったプランを最適な方法を見極めれば、コスパの良い利用ができるでしょう。